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2008.01.09
石田流の成否
1991.4.16 棋聖戦より
管理人が敬愛してやまない
中田功先生との一局。
52手目の局面が一つの基本形だが
この局面の形勢はどうなのだろうか?
管理人の勝手な印象だが
アマ四段程度までは石田流が勝ちやすく
県代表クラスになると
居飛車が勝ちやすいように思う。
ただし千日手でよいと割り切るなら
後手の作戦としては有力かもしれない。
千日手含みの細かい駆け引きを経た後、
72手目の△74歩が玉頭位取りに対する習いある攻め。
同歩なら△75歩〜△46歩と飛車の横利きで
先手の銀を狙う手がある。
75の位を奪回したのは大きなポイントだが
23に出来たと金がさらに大きな実利で
形勢は先手持ちだろう。
こうなると後手の52銀が
先手のと金の格好の攻撃目標になっている。
後手も銀のただ捨てで手数を稼ぎ
懸命に食いつきを図るが
115手目の▲25竜が▲74桂以下の詰めろを見た
気持ちのよい決め手。
玉頭位取りの教科書的な一局。
宮田の将棋!rivival 完
管理人が敬愛してやまない
中田功先生との一局。
52手目の局面が一つの基本形だが
この局面の形勢はどうなのだろうか?
管理人の勝手な印象だが
アマ四段程度までは石田流が勝ちやすく
県代表クラスになると
居飛車が勝ちやすいように思う。
ただし千日手でよいと割り切るなら
後手の作戦としては有力かもしれない。
千日手含みの細かい駆け引きを経た後、
72手目の△74歩が玉頭位取りに対する習いある攻め。
同歩なら△75歩〜△46歩と飛車の横利きで
先手の銀を狙う手がある。
75の位を奪回したのは大きなポイントだが
23に出来たと金がさらに大きな実利で
形勢は先手持ちだろう。
こうなると後手の52銀が
先手のと金の格好の攻撃目標になっている。
後手も銀のただ捨てで手数を稼ぎ
懸命に食いつきを図るが
115手目の▲25竜が▲74桂以下の詰めろを見た
気持ちのよい決め手。
玉頭位取りの教科書的な一局。
宮田の将棋!rivival 完
2007.12.26
攻め駒を責める
1993.4.5 NHK杯戦より
高段者の将棋では相手の攻め駒を「責める」ことで
理想形を阻止することが重要になることも多い。
本局で言うと48手目からの宮田の方針がそれにあたる。
先手の桂を取りきって△27銀と両取りを
かけるまでが一連の読み筋だろう。
先手も両取りを放置して▲45歩が本筋の一着。
遅いようでも歩が伸びていく攻めには力がある。
68手目の▲53角成に対する△33角が
なんとも味の良い攻防手で
この手があっては局面は後手優勢がはっきりした。
以下も銀取りに構わず馬を作って
玉頭を厚くしたのが
宮田らしい手厚い指し回しで
つけいる隙を与えず完勝。
高段者の将棋では相手の攻め駒を「責める」ことで
理想形を阻止することが重要になることも多い。
本局で言うと48手目からの宮田の方針がそれにあたる。
先手の桂を取りきって△27銀と両取りを
かけるまでが一連の読み筋だろう。
先手も両取りを放置して▲45歩が本筋の一着。
遅いようでも歩が伸びていく攻めには力がある。
68手目の▲53角成に対する△33角が
なんとも味の良い攻防手で
この手があっては局面は後手優勢がはっきりした。
以下も銀取りに構わず馬を作って
玉頭を厚くしたのが
宮田らしい手厚い指し回しで
つけいる隙を与えず完勝。
2007.12.11
知識や技術を超えたところにあるもの
去る11月25日、
「棋界のプリンス」と謳われた
真部一男八段が逝去されました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
今回は特別編として
その真部八段(贈九段)と
宮田の若き日の棋譜をお送りします。
棋譜を通して二人の息遣いと
飽くなき勝利への執念が伝わってくる熱戦です。
この将棋に関しては細かい技術論や
手の善悪を論じることは野暮というもの。
とにかく並べてみて下さい。
1975.10.30 順位戦
将棋とはここまでしなければ
勝てないものなのかと考えさせられます。
命を削る勝負とは
こういうものを言うのでしょう。
「棋界のプリンス」と謳われた
真部一男八段が逝去されました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
今回は特別編として
その真部八段(贈九段)と
宮田の若き日の棋譜をお送りします。
棋譜を通して二人の息遣いと
飽くなき勝利への執念が伝わってくる熱戦です。
この将棋に関しては細かい技術論や
手の善悪を論じることは野暮というもの。
とにかく並べてみて下さい。
1975.10.30 順位戦
将棋とはここまでしなければ
勝てないものなのかと考えさせられます。
命を削る勝負とは
こういうものを言うのでしょう。
2007.11.14
厚みを作る
1995.6.2 棋聖戦一次予選より
石田流対左美濃のオーソドックスな対抗形。
何気ない局面だが
先手の次の一手はやや不用意だったか。
▲46歩と位を保つところだと思うが
▲56歩だったため
すかさず△45歩とつかれてしまった。
(△42角〜△64銀の筋を嫌った?)
美濃囲いはこの位を占められると
極端に進展性に乏しくなる。
後手はその弱みを見事についた駒組みを見せてくれる。
66手目の局面を見てほしい。
天然の要害に築かれた
難攻不落の堅城を思わせる迫力の陣立てである。
先手から見ていると
押しつぶされそうな圧迫感を感じないだろうか?
駒の損得こそないが
ものの分かる指し手なら匙を投げたくなる局面。
以下の指し手も淀みなく
宮田の会心譜。
石田流対左美濃のオーソドックスな対抗形。
何気ない局面だが
先手の次の一手はやや不用意だったか。
▲46歩と位を保つところだと思うが
▲56歩だったため
すかさず△45歩とつかれてしまった。
(△42角〜△64銀の筋を嫌った?)
美濃囲いはこの位を占められると
極端に進展性に乏しくなる。
後手はその弱みを見事についた駒組みを見せてくれる。
66手目の局面を見てほしい。
天然の要害に築かれた
難攻不落の堅城を思わせる迫力の陣立てである。
先手から見ていると
押しつぶされそうな圧迫感を感じないだろうか?
駒の損得こそないが
ものの分かる指し手なら匙を投げたくなる局面。
以下の指し手も淀みなく
宮田の会心譜。
2007.11.07
厚みとは何か?
1997.11.18.C2順位戦より
駒の損得や玉の堅さといった概念は
初心者でも比較的理解しやすいが、
上級者でもなかなか理解しにくいのが
厚みの重要性である。
本局は厚みを重視する宮田の棋風が
如何なく発揮された好局であり、
その価値を理解するための絶好の教材である。
下図は51手目▲86同角の局面。
13手進めた64手目が
宮田の目指した構想が実現した局面。
自陣飛車を打たれて角は殺されたが
拾った桂香を玉頭にセットして準備完了。
この後は順位戦らしい壮絶な玉頭戦になるが
180手の大熱戦を制して快勝。
※棋譜を目で追えない閲覧者のために
動く将棋盤にしてみました。
迫力の玉頭戦をご堪能下さい。
駒の損得や玉の堅さといった概念は
初心者でも比較的理解しやすいが、
上級者でもなかなか理解しにくいのが
厚みの重要性である。
本局は厚みを重視する宮田の棋風が
如何なく発揮された好局であり、
その価値を理解するための絶好の教材である。
下図は51手目▲86同角の局面。
13手進めた64手目が
宮田の目指した構想が実現した局面。
自陣飛車を打たれて角は殺されたが
拾った桂香を玉頭にセットして準備完了。
この後は順位戦らしい壮絶な玉頭戦になるが
180手の大熱戦を制して快勝。
※棋譜を目で追えない閲覧者のために
動く将棋盤にしてみました。
迫力の玉頭戦をご堪能下さい。
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